金沢ふるさと偉人館
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【雑報】高峰譲吉と三宅雪嶺の墓参り
先日会期終了した高峰譲吉没後100年展の資料返却に併せて、茨城県の流通経済大学さん(龍ヶ崎キャンパス)にある三宅雪嶺記念資料館と青山霊園の高峰譲吉墓所と三宅雪嶺墓所に行ってまいりました。
三宅雪嶺記念資料館流通経済大学に三宅雪嶺の記念館…🤔
雪嶺って茨城にいたっけ…?
となる方もおられるかもですが、実は流通経済大学名誉教授の故・三宅立雄先生は三宅雪嶺のお孫さんにあたり、その好で流通経済大学さ
4.塩原又策のみた高峰譲吉
譲吉と又策の出会いや三共での協力については既にみてまいりましたが、又策が譲吉のために成したことで特に大きいのは、譲吉の逝去に際し行った様々な顕彰運動が挙げられます。
7月22日の譲吉逝去から5日後、東京の又策の家で譲吉の告別式が営まれました。
又策のほか、井上準之助・穂積陳重・大河内正敏・大倉喜八郎・大橋新太郎・大谷嘉兵衛・高橋是清・高松豊吉・団琢磨・益田孝・副島道正・古市公威・浅野総一郎・北里
1.高峰譲吉没後100年展 見どころ紹介
大分更新が滞っておりましたが、偉人館雑報活動再開でございます。
会期も残すところ1週間ちょっととなりましたが、ラストスパートを祈念して、高峰譲吉没後100年展「Try, Try Again!―二千五百年の歴史に於て初めての人―」の見どころを紹介してまいります。
今回の展示テーマは大きく二本柱で構成されています。
1本目の柱は「没後100年」。
譲吉の死後、新聞や追悼会でどのような評価がなされて
【図録発刊記念】もうひとつの『原色野鳥ガイド』
さて、先々月に会期が終了した企画展「中西悟堂 まぼろしの野鳥図鑑」ですが、この度、企画展の協力団体である『原色野鳥ガイド』研究会さんより
図録『幻の野鳥図鑑『原色野鳥ガイド』中西悟堂・企画 小林重三・画』
A4判 160ページ、うちカラーが72ページ
定価:3,000円(税込)
が発刊されました~~~!!!🎉
事前予約をされた方は既にお手元に届いていると思いますが、
偉人館のミュージ
⑤稀代の鳥類画家・小林重三 前篇
会期終了まであと1週間を切りました。
大変ありがたいことに、昨日までの時点で本当に多くの方が全国から鳥の絵を見に来てくれております☺
おかげさまでグッズの売れ行きも上々…
それはさておき、前回からまた一か月以上も空いてしまい申し訳ございません…。
今回のテーマは、本企画展もう一人の主人公である小林重三について。
企画展では「稀代の鳥類画家」としての側面を簡単に触れているだけですので、小林が辿っ
持明院の妙蓮 2022
多頭蓮(たとうれん)という言葉を聞いたことはありますか?
多頭、つまり複数の頭を持つ蓮…というと、なんだか八岐大蛇とかケルベロスみたいなのを想起しますが、まさにその通り。
県の天然記念物にも指定されている妙蓮は多頭蓮の一種で、国内で見ることができるのは金沢の持明院(蓮寺)と滋賀県守山市の近江妙蓮公園の2か所だけ。
とても珍しく、貴重な種であることがよく分かります。
で、なしてその蓮のことにつ
偉人館でつながるご縁-山本良吉と藤岡作太郎-
偉人館に届いた一通の手紙。
それは偉人のご遺族からのものでした。
偉人館のテーマは「近代日本を支えた偉人たち」ということで、明治~昭和期にかけて活躍した金沢ゆかりの偉人たちを広く展示・顕彰しています。
同時代を生きていた関係で、生前交流の深かった偉人たちも少なくありません。
特に「明治三年の奇跡」のコーナーの偉人たち―北條時敬・鈴木大拙・藤岡作太郎・西田幾多郎・井上友一・山本良吉―は、石川県専
④野鳥の会の面々-悟堂と豪華な仲間たち-
見る人が見たら「おぉー…」と唸る面々が集まっているサムネイルの写真。
こちらは「野鳥の会創立満五周年記念座談会」の集合写真です。
この座談会の様子は雑誌『野鳥』第六巻第六号~八号(昭和14年)に連載されました。
なお、この座談会が行われた銀座「さんみや」は、鴨料理のお店だったりします。
大らかな時代ですね。
写真に写っているのは、悟堂のほかに
堀口守 編集・速記者
小杉放庵 画家
③悟堂と『野鳥ガイド』
さて、一か月以上もご無沙汰してしまいました…。
皆さん前の内容は覚えておられますかね?私はうろ覚えです。
色々締切に追われる日々が少し収まってきたので、そろそろ本腰いれて更新していきますよー!…多分。(……可能であれば…)
悟堂と日本野鳥の会悟堂が日本野鳥の会(現・公益財団法人日本野鳥の会)を創設し、雑誌『野鳥』を刊行したのは、昭和9年(1934)の事でした。
創設時のメンバーをみてみる
八田與一の通学路を歩く
先日5月8日は、八田與一の命日でした。
八田與一は昭和17年(1942)5月8日、客船「大洋丸」でフィリピンに向かう途中、アメリカの潜水艦の攻撃を受けて殉職します。今年は没後80年の節目となります。
例年この日は台湾にて八田與一慰霊祭が執り行われ、日本からも関係者が参列していたのですが、ここ数年のコロナ禍により渡航は控え、今年は金沢ふるさと偉人館の庭にある八田與一胸像の前で慰霊祭が執り行われまし
②中西悟堂というひと
前回の更新日:4月24日
…えっ
あっという間に時間は過ぎていくものだなあと実感したところで、今回は企画展の主役である中西悟堂とはどういった人物なのか、少し掘り下げてみたいと思います。
「日本野鳥の会の創設者」「動物愛護や自然保護に尽力した偉人」として知られていますが、実は短歌や詩もたくさん残しており、歌人・詩人としても著名という多彩な才能の持ち主でした。
また、中々に強烈…ユニークな