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物書きってレベルじゃねぇぞ!―若き秋聲と悠々の挫折
次期企画展の準備にかまけて気づけば10日近くも更新をサボっておりました…。
えー前回青春篇最終回とのたまいながら前半だけで区切っちゃいましたが、今度こそ最終回です。
さて、小説家を目指して上京した秋聲と悠々は、尾崎紅葉の門下生となるために紅葉宅を(アポなしで)訪ねます。すると、中から出てきたのは玄関番をしていた泉鏡花でした。
これには秋聲もビックリ…というわけでもなく、弟子入りしているのは事前に
そうだ東京に行こう―秋聲と悠々の青春アミーゴ―
長らく本編(?)をお休みしておりました。学生時代の秋聲と悠々について、石川県専門学校→第四高等中学校の順でみてきましたが、今回は青春編いよいよ最終回。
前回までのあらすじ
数学と化学が大の苦手だった秋聲は次第に文学への情熱から、落第と父の死を契機として学校を退学。親友の桐生悠々とともに尾崎紅葉(当時の売れっ子小説家)に弟子入りするために上京して尾崎邸を訪問します。
そこで玄関番として現れたのは、
休館延長&企画展終了のお知らせ
ここ3週間の出来事―
(先月)8月22日まで臨時休館!
「まだだ!まだ会期は一週間残されている!」
(今月頭)まん延防止発動!!8月31日まで休館延長!!
「…9月12日…延ばせるギリギリぶっちぎりまで会期延長だァ!!」
(本日)9月12日まで休館延長!!!
タイトルにある通り、臨時休館期間の延長に伴い、企画展「徳田秋聲生誕150年記念『光を追うて』に見る金沢-徳田秋聲と桐生悠々-」は会期を終了
【雑報】偉人館隠れ?スポット
おはようございます。
東京は猛暑日を記録したようですが、金沢は昨日より比較的涼しい日が続いております(ムッシ暑いですけど…)。
さて相変わらず休館中の当館ですが、今回は休館日でも観覧できる偉人館の”庭”をご紹介。
…え?庭あるの?とたまに聞かれるくらい影薄い庭ですが、実は結構見どころ盛りだくさんなんです。特に多いのが「近代バイオテクノロジーの父」こと高峰譲吉関係。
ということで今回は庭にある高
番外編 桐生悠々の筆禍武勇伝(?)
(※この記事は、旧雑報で2021年 7月22日に掲載したものを抜粋・加筆したものです。)
前回の雑報で「悠々の、周囲が熱狂してるときに一歩引いた視点から『言わねばならぬこと』を申す性格の片鱗を感じます(これについては番外編で…)」と宣言しましたので、今回は悠々のスタンスについて触れていきましょう。
悠々は信濃毎日新聞および新愛知主筆時代に書いた記事で様々な抗議・筆禍事件を起こしています。有名な
秋聲と第四高等中学校②
(※この記事は、旧雑報で2021年 7月17日に掲載したものを抜粋・加筆したものです。本企画展は8月31日(火)まで休館のため中断中-会期9/12迄)
前回は秋聲在学中の第四高等中学校の先輩陣や先生方、同級生にスポットを当てましたが、今回は秋聲が小説家を目指すきっかけになった出来事や悠々との関係を中心に掘り下げていきたいと思います。
秋聲が小説家を志す切っ掛けとなったエピソードとしては、まず佐