3.高峰譲吉と三共(後編)
前回は、高峰譲吉と三共の創業者・塩原又策の出会いについて紹介しました。
今回は、理化学研究所創設をめぐる譲吉と三共の動きについてみていきましょう。
国民化学研究所の提唱大正2年(1913)に譲吉は日本に一時帰国します。この時、各地の講演会や雑誌上で提唱したのが官民一体で研究を推奨する「国民的化学研究所の創設」でした。
渋沢栄一によると、譲吉は次のような構想を栄一に語ったといいます。
また、有名な戦艦と研究所の話も、『実業之日本』に投稿した「余が化学研究所設立の大事業を企