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ホップ・ステップ・ジャンプ!ー跳ぶ哲学者 大島鎌吉

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令和3年度後期企画展「ホップ・ステップ・ジャンプ!ー跳ぶ哲学者 大島鎌吉」(10/1~11/14)をもっと楽しんでもらうための様々な情報を発信していきます。 【大島鎌吉とは】 近… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

③夢のドイツ 地獄のベルリン(1/3)

河野「奥さん、いいんですか、こんな豆タンクで、口悪いでしょう」 菊枝「口が悪いということは、心は口ほど悪くないということですから」 田畑「…菊枝、やめろ、照れるぞ」 ――第32回「独裁者」より ロサンゼルスオリンピックから帰国後、社長令嬢の酒井菊枝と結婚。30で死ぬ死ぬ言われていた男が35歳でめでたく所帯を持つことに。 一方我らが大島というと―― 「誇れ! 我等の大島! 家中大よろこび『死を覚悟して飛んだろ』と大島君の両親と夫人の嬉し涙」 ――『北國新聞』昭和7年8月6日

②ロサンゼルスオリンピックじゃんねー!!(3/3)

岸「勝ち負けにのみこだわるのはオリンピックの精神に反する!」 田畑「それは明治の話だよ~、もう昭和だよ? 参加することに意義ないわ~、いい加減勝てよって、みんな思ってるよ」 ――第26回「明日なき暴走」より 第27回「替わり目」では、第一部の主人公金栗四三(中村勘九郎さん)が帰郷し、主役交替が明確に示された回でした。 そして、第28回「走れ大地を」では、1932年ロサンゼルスオリンピック準備の裏で進行する、満州事変や五・一五事件、そしてそれに熱狂する民衆、新聞に見切りをつけ

②ロサンゼルスオリンピックじゃんねー!!(2/3)

田畑「国が豊かになればスポーツにも金が行き届く、富める国はスポーツも盛んで国民の関心も高いんです。先生方も、スポーツを政治に利用すりゃあいいんですよ、金も出して、口も出したらいかがですか?」 ――(第26回「明日無き暴走」より) まーちゃんの人生の岐路ともなった、高橋是清との交渉は1928年アムステルダムオリンピック参加への資金繰りに端を発します。オリンピックへの参加には莫大な経費が必要であることは、初参加のストックホルム大会から度々示されていましたが、まーちゃんは政治家を

②ロサンゼルスオリンピックじゃんねー!!(1/3)

前回予告したとおり、今回は1932年ロサンゼルスオリンピック編でございます。 と、その前に、ロサンゼルスオリンピックに至るまでの大島鎌吉の足跡をせっかくなので見ていきましょう。 「いだてん」第二部(通称河童編)は、関東大震災の翌年大正13年(1924)からスタートします(第25回「時代は変わる」)が、この年は大島が三段跳び選手として芽を出し始めた年でもあります。 「名を竹帛に垂れ」大島鎌吉登場!(第25回)北國新聞 大正13年9月朝刊の記事「北陸中等学校陸上競技大会―【第

大河ドラマ「いだてん」と大島鎌吉①

五りん『続きまして1932年、ロサンゼルスオリンピックより、三段跳びの大島鎌吉!』 大島「え、呼んだ?」           大河ドラマ「いだてん」 第42回「東京流れ者」より 令和元年(2019)、大河ドラマ好きの筆者(山岸)に絶大なインパクトを与えたNHK大河ドラマ「いだてん」。 明治~昭和期の日本のスポーツ界と落語を題材にした異色の作品。脚本は「クドカン」こと宮藤官九郎さん。 日本人初のオリンピック出場選手である金栗四三(マラソン)と東京オリンピックの立役者 田

見どころ紹介! 大島鎌吉企画展

まん防明けの土日は晴れやかな外出日和となりました。皆様色々な秋を楽しんでおられますか。 企画展が昨日から始まりましたが、早速今日は小学生がIJINPICを楽しんでいました(^^) また、「大島さんの企画展を見に来ました」と言う方もチラホラ。 もっとその輪を広めていくため、張り切って企画展の広報していきたいと思います。 と、先日の雑報を読み返して、「あんま企画展の内容について書いてなかったな…」と反省したので、改めて企画展の見どころを紹介していきましょう。 (某ドラマネタは明