⑥稀代の鳥類画家・小林重三 後編
前回は重三の生い立ちと鳥類画家としてデビューする経緯まで、駆け出し時代の重三について見てきました。
後編では、鳥類画家として八面六臂の活躍を始める重三と悟堂とのかかわりについてみていきましょう。
松平頼孝の鳥類図鑑構想さて、鳥類学者・松平頼孝が重三を雇ったのは、頼孝が自らの収集した標本をつかった鳥類図鑑を完成させるためでした。
重三に経験値を積ませるために、時に諸外国の鳥類図鑑を取り寄せて絵のタッチを勉強させ、時にフィールドワークに連れていくなど、重三を手塩に掛けて育てます