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【NEXT IJIN】跳ぶ哲学者 大島鎌吉

7月下旬に臨時休館になってから約2か月半―明日からいよいよ金沢ふるさと偉人館も再開です!
また、休館延長によって開始が遅れましたが、明日10月1日(金)より11月14日(日)まで、

企画展「ホップ・ステップ・ジャンプ!―跳ぶ哲学者 大島鎌吉」

が始まります!

大島鎌吉チラシ表裏

本当は、9月上旬くらいから雑報で『企画展をより楽しむための大島鎌吉講座』をしながら企画展への期待感を高めていく予定が…普通にギリギリまで作業してました(時間がある=じゃあもう少しゆっくり進められるな→時間ギリギリという計画性のなさ)。

企画展の準備自体は数日前に終わっていたのですが、今回せっかくスポーツ・オリンピックにかかわる偉人ということで、


関連イベント「IJINPIC」

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を開催します!
5種目の体験型ゲームと景品の金メダル、記念撮影用の表彰台を館内に設置しましたので、子どもも大人の方も是非お楽しみください(^^)

…てなわけで、初の企画展で初の試みという手探り満載で進めていたら、雑報の更新を思いっきりすっぽかしておりました。ハイ、スミマセン…。

しかし!今日でこの締切に追われた殺伐とした日々ともおさらば!(多分)
ここからはどしどし雑報を更新していきますよ!(多分)

前置き(言い訳)が滅茶苦茶長くなりましたが、ここからが本題。

大島鎌吉って誰?

という方もいいと思います。

一言で説明するのが大変難しい方ですが、いわば

近現代における日本のスポーツ振興に大きく貢献したスポーツの偉人

です。
…今一つピンとこない?
その生涯を概観すると、
陸上競技選手として二度のオリンピックに出場、三段跳び世界新記録も樹立しています。
引退後はジャーナリストとして世界を飛び回り、戦後は東京オリンピック開催やスポーツ少年団の設立など、スポーツを通した青少年育成や平和運動に尽力しました。
晩年には日本人初のオリンピック平和賞を、死後にオリンピック功労賞(オーダー銀賞)を受賞しています。

選手としての活躍も勿論ですが、引退後の活躍が目を引きます。
ジャーナリストとしては、なんとドイツ従軍記者として第二次世界大戦下の欧州を飛び回り、混沌とする欧州情勢を日本に伝えていきます。
1964年の東京オリンピックでは、選手強化対策本部長や選手団団長をつとめるなど、田畑政治とともにオリンピック運営の中心となって尽力します。それと同時進行で日本スポーツ少年団の発足や大阪体育大学の設立に奔走―。
一市民でありながらヒトラーと会談したりローマ法王に謁見したりソ連にVIP待遇で入国したり…とにかく異色の経歴の持ち主です。

これだけ色々なことを成し遂げていることから、
「跳ぶ哲学者」
「アジアのカール・ディーム」
「東京オリンピックをつくった男」
「プロフェッサー・オーシマ」
「学生スポーツの父」
など様々な異名を併せ持ちます。

足跡を列挙するだけでも、「なんか凄い人だ…」というのが伝わったかと思います(いやホント濃ゆい経歴で…)

本企画展では、スポーツ振興に生涯を捧げた大島の緻密にしてダイナミックな人物像を三段跳びの「ホップ・ステップ・ジャンプ」になぞらえて紹介しています。

展示資料としては、関西大学、公益財団法人石川県体育協会、石川県立図書館(敬称略)よりお借りした
1932年ロサンゼルス五輪ユニフォーム(金沢市スポーツ遺産)
1964年東京五輪関係資料、著書、自筆原稿、オリンピック平和賞像
ほか85点をところ狭しと展示しています。

明日から11月14日(日)まで、次またいつ臨時休館になるかわかりませんので、「いける!」と思ったが吉日、是非足をお運びください!

次回からは、大島鎌吉が登場したとあるドラマを題材に大島の生涯を紹介していきたいと思います。
そちらもお楽しみに(^^)/