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【雑報】企画展 徳田秋聲生誕150年記念「『光を追うて』に見る金沢-徳田秋聲と桐生悠々―」

(※この記事は、旧雑報で2021年 4月14日に掲載したものを抜粋・加筆したものです。本企画展は8月31日(火)まで休館のため中断中)

今回の企画展の主人公、徳田秋聲は泉鏡花、室生犀星と並ぶ”金沢の三文豪”としてお馴染みです。本企画展では、若き秋聲らが過ごした金沢にスポットを当て、金沢を舞台にした作品やその登場人物について、小説『光を追うて』を中心にクローズアップしていきます。
※より詳しく秋聲を知りたい!秋聲の世界を味わいたい!という方は徳田秋聲記念館さん(8/31まで休館中)へ是非足をお運びください。浅野川と梅の橋が織りなす風情ある景色も館内からお楽しみいただけます(二度おいしい)。

『光を追うて』は、秋聲が67歳の時に書いた自伝的小説です。秋聲とその家族は仮名で登場し、その他の人物は実名で登場します。例えば、尾崎紅葉や泉鏡花などなど。実名で色々赤裸々に描いているので読んでいるこっちがドキドキしてくる場面も。

そんな実名の登場人物のひとりが、今回のもう一方の主役、桐生悠々です。「反骨のジャーナリスト」として知られる悠々ですが、「光を追うて」では、まだお互い“青い柿”だった学生時代からメキメキとジャーナリスト街道を突き進む若き日の姿が秋聲視点で描かれています。

 企画展をより深く楽しみたい方は、『光を追うて』を是非ご一読ください。同書は解説付きのものが「徳田秋聲 金沢シリーズ」として、徳田秋聲記念館さんで販売しています(会期中は当館でも販売予定)。
『光を追うて』を片手に、徳田秋聲記念館さんや当館企画展を巡りながら、秋聲と悠々が過ごした明治の金沢に思いを馳せてみませんか?

休館明けの会期は9月1日(水)~9月12日(日)まで(月曜休館)。入場料:一般310円(高校生以下無料)

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